初心者必見!建築写真撮影の【絞り】の設定をカンタンにおさらい
建築写真撮影では、絞り設定が非常に重要です。絞りは、カメラのレンズ内にある開口部で、光が通過する量を調整します。絞りの数値(F値)が小さいほど開口部が大きく、光がたくさん入ります。逆に、絞りの数値が大きいほど開口部が小さく、光が少なく入ります。絞り設定は、被写界深度(ピントの合った範囲)と露出(明るさ)に大きく関係しています。
外観撮影時の絞り設定
昼間の撮影
建築物の外観撮影では、被写界深度を広く取ることが求められます。そのため、絞りを小さくすることで(F値を大きくすることで)、建物全体が鮮明に写るようにします。昼間の撮影では光が十分にあるため、F8〜F16程度の絞り設定が適しています。
夕暮れや夜間の撮影
夕暮れや夜間の建築写真撮影では、光が少ないため、開放絞り(F値が小さい)に設定することで、明るい写真が撮れます。ただし、開放絞りに設定すると被写界深度が狭くなるため、ピントの合った範囲が狭くなります。そのため、三脚を使用してカメラを固定し、シャッタースピードを遅くして露出を調整することが望ましいです。
内観撮影時の絞り設定
明るい空間の撮影
内観撮影では、空間全体を綺麗に写すことが重要です。明るい室内では、絞り設定をF8〜F11程度にして、被写界深度を広く取り、空間全体が鮮明に写るようにします。
薄暗い空間の撮影
薄暗い室内では、絞りを開放絞りに設定して、光をたくさん取り込みます。ただし、被写界深度が狭くなるため、ピントの合った範囲が狭くなります。そのため、三脚を使用してカメラを固定し、シャッタースピードを遅くして露出を調整することが望ましいです。また、照明を工夫して光のバランスを整えることも重要です。
人物入りの写真撮影時の絞り設定
建築物と人物が同じくらいの距離にいる場合
建築物と人物が同じくらいの距離にいる場合、被写界深度を広く取りたいので、絞り設定をF8〜F11程度にして、建物と人物が共に鮮明に写るようにします。
建築物と人物が異なる距離にいる場合
建築物と人物が異なる距離にいる場合、被写界深度を狭く取り、人物にフォーカスを当てることが望ましいです。そのため、絞りを開放絞りに設定し、人物がピントの合った範囲に収まるように調整します。
絞り設定のコツと注意点
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シャッタースピードとのバランスを考慮しましょう。絞りが開放絞りだと、シャッタースピードが速くなりすぎることがあります。逆に絞りが小さいと、シャッタースピードが遅くなり、手ぶれのリスクが高まります。
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三脚を活用しましょう。特に絞りを開放絞りに設定した場合や、シャッタースピードが遅い場合は、三脚を使ってカメラを安定させることが重要です。
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レンズの特性を理解しましょう。レンズによって、絞り設定の範囲や被写界深度の性能が異なります。自分の使用しているレンズの特性を理解し、最適な設定を見つけましょう。
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絞り設定を変えて撮影してみましょう。絞り設定を変えることで、写真の印象が大きく変わります。いろいろな絞り設定で撮影して、自分の好みや撮影シーンに合った設定を見つけましょう。
絞り設定は、建築写真撮影において非常に重要な要素です。外観撮影、内観撮影、そして人物入りの写真撮影時、それぞれのシーンに応じた適切な絞り設定を行うことで、美しい建築写真を撮ることができます。様々な絞り設定で撮影することで、自分の好みや撮影シーンに合った設定を見つけ、建築写真撮影のスキルを向上させましょう。今回のコラムで学んだ絞り設定の基本とコツをぜひ実践してみてください。次回の撮影がさらに楽しくなり、美しい建築写真が撮れることでしょう!
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