建築写真撮影で活躍する【広角レンズ】：初心者向けの解説

投稿日: 2023.04.24

更新日: 2023.04.24

広角レンズは、画角が広いレンズで、建築物全体を綺麗に収めることができます。建築写真撮影においては、広角レンズが大変重要な役割を果たします。

建築写真撮影で広角レンズがもたらすメリット

建築写真撮影において、広角レンズは以下のようなメリットがあります。

建物全体を撮影できる
狭い場所でも広がりを感じさせることができる
建物の迫力を表現しやすい

広角レンズの種類と特徴

単焦点広角レンズ

単焦点広角レンズは、固定の焦点距離で撮影するレンズで、画質が高く、透視歪みが少ないことが特徴です。また、開放F値が大きいものが多く、明るいシーンでの撮影が得意です。建築物や風景撮影において、単焦点広角レンズは鮮明な画像を提供しますが、構図を変更するためには物理的な移動が必要になります。

ズーム広角レンズ

ズーム広角レンズは、焦点距離を変えられるレンズで、撮影範囲を広げたり狭めたりできるため、柔軟な撮影が可能です。また、1本で複数の焦点距離をカバーできるため、持ち運びやすさや取り回しの良さが魅力です。ただし、単焦点広角レンズに比べると画質や明るさでは劣ることが多く、歪みも若干大きくなることがあります。

魚眼レンズ

魚眼レンズは、180度以上の超広角レンズで、特殊な効果を生み出すことができます。球面を強調した独特の写真が撮れますが、歪みが大きいため注意が必要です。建築写真や風景写真では通常の広角レンズでは捉えきれない独特な視点を提供しますが、適切な場面で使用することが重要です。

日本の広角レンズメーカー

日本には、高品質な広角レンズを製造しているメーカーがいくつかあります。以下はその代表的なものです。

キヤノン（Canon）: キヤノンは、世界的に有名なカメラ・レンズメーカーで、優れた広角レンズを幅広い価格帯で提供しています。特に、Lシリーズの広角レンズはプロフェッショナル向けの高品質な製品として評価が高いです。
ニコン（Nikon）: ニコンもまた、世界的なカメラ・レンズメーカーであり、広角レンズにおいても優れた製品を提供しています。ニコンの広角レンズは、その耐久性と画質が高く評価されており、特に、ニッコールレンズシリーズは多くの写真家に愛用されています。
シグマ（Sigma）: シグマは、サードパーティ製のレンズメーカーとして広く知られていますが、高品質な広角レンズを提供しており、キヤノンやニコンなどのメーカーのカメラにも対応しています。特に、Artシリーズの広角レンズは、その解像度と色再現性が高く評価されています。
タムロン（Tamron）: タムロンは、幅広いカメラメーカーに対応するレンズを提供しており、広角レンズにおいても優れた製品を持っています。特に、ズーム広角レンズの性能が高く評価されており、手軽に撮影範囲を変更できることから、多くの写真家に支持されています。
トキナー（Tokina）: トキナーは、広角レンズの分野で独自の地位を築いている日本のレンズメーカーです。特に、建築写真や風景写真に適したシャープな画質を持つ広角レンズが人気で、高いコストパフォーマンスを提供しています。

これらの日本の広角レンズメーカーは、初心者からプロフェッショナルまで幅広いニーズに対応した製品を提供しており、建築写真撮影においても活躍することができます。メーカーやモデルによって、特徴や性能が異なるため、自分の用途や予算に合った広角レンズを選ぶことが重要です。